秋深し、芋ふかし・・・気がつけば11月で、犬と散歩道を行けば落ち葉が舞い降りてくる。
こりゃぁババシャツ出さねば~!!と色気も素っ気もない事を考えていた私でさえ、
も少し秋はロマンチックに過ごしたいもんだと涙が出るような事件が起こった。
夜中に爆音で目が覚め、続く爆音で開けた目に異臭が沁みた。
命の危険を感じて起き上がると、ベッドの下にいたこてつがドアをカリカリ。
次なる攻撃音を背にこてつと部屋を飛び出す時、
私の耳には
眠ったままたまったガスを出し切った男の
爽快感を示す満足のタメイキと
豪快にケツを掻く音が聞こえた。
窓を開け、入ってくる冷たい風に落ち葉のように翻弄されながら、
ガタガタ震え狭い部屋をうろつきまわった挙句、リビングのソファで寝た。
乙女の頃に、秋のロマンチックさが好きで覚えたヴェルレーヌの詩が、
お笑いバージョンとなって
頭を駆け巡る。
秋の屁の ヴィオロンの ためいきの
目にしみて ひたぶるに うら悲し。
屁のおとに 胸ふたぎ 色かへて
涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや。
げにわれは うらぶれて ここかしこ
さだめなく とび散らふ 落葉かな。
作者のヴェルレーヌさま・訳者の上田敏さま、ごめんなさい。
フランス語で
「彼はバイオリン奏者です」は、Il est violon (発音 イレヴィオロン)
「彼は乱暴です」は、Il est violent(発音 イレヴィオロン)
少しのイントネーションの違いで、聞き取りにくい。
上田敏さん、カタカナのヴィオロンはどっちですか?