食事をしながら息子が言った。
「今年の日本は嫌なことばかり。台風や地震でしょ。殺人でしょ。選挙でしょ・・・」
おいおい、選挙は嫌なことなの?と母は聞き返してみた。
「だってウルサイよ。必要なのはわかるけど、もっと静かにできないの?」
駅前の小学校は大変迷惑だったそうである。なるほどね。
「それに、赤ちゃんだって起きちゃうじゃない?赤ちゃんは我慢できないんだよ?」
そう言えば、チリ紙交換だって最近はポスティングして回収してるよね。
台風や地震は地球にとっては必要なことで、人が工夫して災害を避けるべき。
選挙も必要なのはわかるけど・・・ボクから見て大人げなくてカッコ悪いそーな。
自分が当選するために他人の迷惑顧みない人にはオトナになっても投票しないっ。
とマジ顔で怒る小学5年生がいることを、政治家先生は知ってるかな?
息子は犬達に態度で教えられたようである。
小綺麗で耳障りの良い言葉ではなくて。
「上に立つものは下のものを守るべし。」
「強きものは自分を律するものである。」
シンプルに生きる動物たちの群れの掟は厳しく優しい。
彼がベソかきながら目指す大人の男はワイルドだ。
このまま、まっすぐ七転八倒しながら3匹とゆけ!!
と母は願う。ヤワな男になるなよー。