サラブレッドは走るために生まれた馬たち。
上京した友人に貰ったこの本を眺めながら、イヌたちのことも考えてしまいました。
馬にもイロイロな「生まれながらの専門」があるように、
イヌたちにだってあるのです。
馬と同じように、人間が「専門化」したのです。
ショー用だとか、競技用だとか、ペット用だとか・・・
そんなことの前に、人間によって「専門化」されて生まれてきたのです。
ショー用のイヌから生まれれば、ショー用のイヌ?
ペット用のイヌの子供を作れば、ペット用のイヌ?
唖然呆然反論する気にもならないこの手の話は、どんどんエスカレート。
「将来はセラピードッグになる仔犬」販売まで現れました。
せいぜいこの20年ぐらいの間にショーにカブれた自称ブリーダーならまだしも、
訓練士がこんな謳い文句で子犬を販売しているなんて、信じられませんでした。
競走馬たちの世界が全て正しいとは言いません。
しかし、膨大な飼育費が掛かる競走馬の世界の繁殖は、
今の犬たちの繁殖や販売のように
冗談では済まされない真剣勝負なのだと思います。
この白馬や、その子供が、
王子様を乗せてアナタの前に現れることはありません。
あなたの犬は、幸せですか?