玄関開けたら、波打ち際まで3分の我が家だが高台にある。
オマケにマンションの3階だし、地形からも高波や津波は安心だ。
ところが、海と反対側は思いっきり山なのである。
玄関開けたら、リスが遊び人が歩く道などない山。
寝室の窓を開けると、目の前にははこんな大木がどーん。
だけど自然林ではなく、元々この土地に明治時代からあった家の庭木が野生化し、
元の里山と竹林がしのぎを削る中でたくましく生きている。
沢山の種類の野鳥も来て楽しませてくれるが、鳶やカラスもやってくる。
この山でたくましく増え続けるタイワンリスがマンション内を駆け回る。
1951年に伊豆大島から連れてきた54匹のタイワンリスを江ノ島植物園で飼育した。
しかし、台風で飼育小屋が壊れて逃げだし、弁天橋を渡って鎌倉市内に入り込んで繁殖説と、
鎌倉市内の別荘地で飼われていた個体が逃げ出し野生化したとする説がある。
どちらにしても、そこここにタイワンリスがいる。たぶん、カラスより多い。
時々、タイワンリスと迷い込んだアカテガニが廊下で鉢合わせ。
(アカテガニはすぐ横の河口で繁殖している。)
お互いに「どうしたもんだか・・・?」と固まっていたりする。
こんな斜面をタイワンリスより大きな獣ががさがさ走っているなら、
猫よりもタヌキであることが多い。
タヌキだと思ったら、アライグマやハクビシンなどの帰化動物であることも。
数年前の台風で倒れた木が、そのまま枯れて新しい草木に埋もれつつある。
人間の勝手な不安や思惑など、自然は知ったこっちゃないらしい。
それぞれが、与えられた環境で自分の種の保存に必死なのだ。
※この山の尾根沿いに
古墳がある。
古墳時代にはもっと水位があり、海に突き出た半島だったとか。