今回は小次郎君のデビュー戦で、こてつはお休みです。
両目が見えるときと遜色なく過ごし、治療中ついつい甘やかした結果の行動の変化も
なんとかフォローできて来たので、大木先生に見ていただく目的でのミソッカス参加。
小次郎での参加は本当は安西訓練士の予定でいたのでしたが・・・
怪我で延期&安西家ご長男様高校受験っすからっ。
それに今回は大木先生が間に合わなくてお留守かもだったのですが、
どなたか「本当にわかる人」にチェックしていただきたかったのです。
だったら、心身ともに様々な傷を負った犬たちのリベンジを手伝ってきた、
大木先生とこの協会のトレーナーさんたちが一番♪と思いました。
・・・で、大変なことに気がついたのは前夜でした。
小次郎にコマンドで伏せること教えてないじゃん。(あははは)
このセラピードッグ訓練会、オヤツもオモチャも禁止。
でも「フセ」は流れのあちこちで何度も使います。
だいたい、小次郎のフセは息子に任せたらオヤツ使って何度も挫折してるんで、
かーなりややこしいことになってる。
我が家のリビング限定でとってもその気な時限定&オヤツ確認しないとやらない。
んなもん、「フセ」ができるとはとても言えません。
でも、生活上問題ないし~で「安西訓練士の課題」にしようと、
私は教えないでいたのです。
なんで、安西訓練士の課題?
彼女はボールないと教えられんので(笑)
良い勉強になるぞよ。と、後輩に愛の鞭のはずでした。
今から家で教えて練習してもなぁ。
はじめての会場で、小次郎がヤルとは思えんです。
そんな犬なら、とっくに家でならやるように息子がオヤツで教えてあるか、
(こてつにオヤツなしコマンドだけで「フセ」できるように教えたのは息子です。)
安西訓練士が海岸や安西宅でボールで教えてあってできてます。
オスワリやコイならやるし、勝手には寝るけど(爆)
・・・いや~マジで何処でもフセの要求だけは固まってしないので(笑)
安西訓練士「何かトラウマでもあるの?」と悩んでました。
無理強いすれば噛み付いてくる。
オヤツ誘導も気が向いたときだけ可能程度。
オモチャ誘導はまったく効きません。
リードを下にガンと思いっきり引くなんて指導するトレーナーもいるそうで、
苦戦する息子を助けてくれようと小次郎に試したベテランアマトレさんがいますが、
「断末魔の叫び」をあげて大暴れで横倒しになっただけだったそうです。
私はフセで逃げるようになった小次郎を見て息子に聞いてこのことを知りました。
(このやり方、実は非常にタイミングと力加減が犬によって違います。)
しかたないな。
この件は今まで私はノータッチだったけど、参加は私が決めたこと。
イチカバチカ、早めに行って会場で教えるか。
と思っていたら、強風で戸塚駅ホームから乳母車転落。
うううう・・・電車が止まりましたー!(今年もか。)
ギリギリセーフで上級クラスの見学。
上級と中級の間に教えるかなぁ。
・・・待てよ。
ピンチはチャンスだ&自分の犬だ。
ってなわけで、見学しながら足元でフセ教えてみるかねと。
カフェレッスンと同じだし、ナントカなるさ。 (たぶん)
場慣らし・左右と椅子下のダウンステイと、
フセからオスワリ・オスワリからフセまで教えればナントカなるっ!
フリーラウンド・ラインウォーク・車椅子と上級ワン&ハンドラーがウロウロバタバタ。
(ゆえに立ち上がるのもダメなら大声や大きなゼスチャーもダメ。
もちろん食べ物オモチャダメ)
他犬たちが動き回って走って近づいたり離れたり。
車椅子やツエが、小さな小次郎の鼻先まで来る。
大木先生が邪魔する為に変な声や突発的な動きはするし、杖もバタバタ倒す。
私は見学が一番の目的なので、ずっと椅子に座り小次郎は極力見ない。
見ないで察して、リードと小声とハンドシグナルで、パピーレッスンだと思って諭すように
何度も何度も大失敗する前に・叱らないで・犬が呆れて根負けするまで教え続ける。
シンプルにシンプルに、犬にわかりやすいように。
はい、上級レッスンの三分の二ぐらいで小次郎は全て理解できました。
参加した中級レッスンでは声だけでどこでもすんなりフセてくれましたよー。
オスワリがどこでもほぼ確実でしたから、 できそうだと思ったんです。
(あ、私の辞書に「絶対確実」はありません。)
3歳過ぎて、吠える噛み付くアレコレ守る&室内マーキング王で来たイヌでも、
ちゃーんと犬になりました。
その後去年片目を失っても、飼い主が本気になれば「犬はデキル」んです。
(残念ながら、まだイヌならこんなことはできません。)
小次郎デビューさせてよかったです。
コレだけでも大収穫ですが、大木先生に狭い会場での 「角を曲がる時」だけ
小次郎の視角を知る為に片目つぶってみて。
とアドバイスいただいて、ナルホド・ザ・ワールドでした。
普通の場所で私も片目歩行してみたけど、気が付かなかったよ。
うん、この感じは理解しておかなきゃ。
「そこを理解だけしたら、あとは障碍を気にしないで大丈夫!」
と大木先生に言ってもらえて、もう小次郎は本当に大丈夫だと非常に自信がつきました。
コレばっかりは、片目がない以上小次郎が生涯付き合ってゆく
「不便さ」なんだよね。
「不便さ」を理解してあげれば、「励ます」タイミングが掴めました。
するってーと小次郎の足取りの不安さが・・・ふっと軽くなった。
そうそう、いい調子だよと態度で伝えると、3周ぐらいで角も遅れない。
ツエは百円ショップで見つけて馴らしてあったのでクリア。
車椅子も知ってて怖がらないけど、大木先生に今回はストップと
言われました。
私も、車椅子が怖くないだけに巻き込みがちょっと不安でしたので
少しほっとしました。
片目見えないとね、視野もだけど距離感が掴みにくいのを自分で体感してましたから。
もっともっと、歩行の不安がなくならないとダメなんでしょう。
次回小次郎が来たら、車椅子やろうね。できるから!と大木先生。(感涙)
「猫に」と言っただけで、「こう爪が入ってこうだったでしょ。」と言い当ててくれました。
ぴかぴかの犬しか知らない人とは出来ない会話ができて、こうしてわかってくださるところが、
私にとって大木先生の魅力のひとつです。(説明少なくて済むって楽だ。)
さて、レッスン後の疲れた犬と喉が渇いた飼い主。
横浜某所の店内犬OK広島風お好み焼きやさんで一杯。
疲れたオバチャンと犬が、夫の到着を待ちながら呑める気楽で貴重なお店開発です。(笑)
夫到着とほぼ同時に、一緒にレッスンしたトイプーちゃん(我が家の一駅手前にお住まい)も、
お仕事帰りのパパを誘ってママと到着~♪
何故かアホ夫婦が思いつめてた「広島風お好み焼き」にお付き合いくださいました。
昼間は暖かいけど小次郎が飛ぶほどの強風。・・・で髪ボサボサ。
夜は放射冷却で寒い一日を犬連れで有意義に美味しく楽しく 過ごしましたとさ。