「トゥルーへの手紙」には、たくさんの犬たちが出てくる。その中で「知っている犬」が2頭いた。
2頭とも名犬で、2頭ともシリーズの中の人間同士の戦いに参加するシーン抜粋で登場。
特にドキっとした「名犬ラッシー」抜粋シーンのセリフを書いてみる。
キャシー(まだ少女のエリザベス・テイラー)が、明日行く教会に犬を連れて行けないと悲しむ。
フランク・モーガン扮するハリーおじさん(おじいさん?)が慰めるのだ。
「心配はいらんよ。人間は目に見えない神様とお話するために教会に行く。
でも犬は自分が愛する神様が見えるんだ。
犬は神様に話をし、一日中その命令に従うことが出来る。
君がビル(ラッシーの子供)の神様なんだよ。
ビルの願いは、君を愛し、君にすべきことを命じてもらうことなんだ。」
このこにとって私はそんな存在なの!と驚き、不思議な感じがするというキャシー。
ハリーの言葉と、キャシーの新鮮な感動をいつまでも忘れずにいたいと思った。
たぶん、名犬育てにこれ以上の秘訣はないのだろう。
リン・チン・チンは、名誉兵卒として騎兵隊に入隊する。
が、ベトナムには犬たちが「武器」として置き去りにされたそうだ。
アメリカ政府は犬を兵士として認めなかった事実を、
プログラムの中のトゥルーからのメッセージのなかに見つけた。
私の祖父のシェパードも戦地に連れて行かれて帰って来なかったそうだ。
心配になって、昨日からこてつに「敬礼」を教えている。
敬礼と言われたら、リン・チン・チンのように姿勢を正して座ってじっとしていることを。
もしも戦争に行ったとしても、彼は武器じゃない。